フリーランスとして事業を開始する前に、開業届を税務署に提出して確定申告に備えましょう。開業届を出すと青色申告ができるようになります。白色申告より少し書面の作成が難しいですが、青色申告は65万円の控除があり、赤字があっても3年間繰り越しができるのでお勧めです。
税理士に依頼しなくても、月に800円ほど負担すればクラウドの確定申告サポートシステムがあるので、毎月収入と経費を入力しておけば、自動計算で確定申告書面を作成してくれます。経費の入力方法についても電話で相談できます。

フリーランスはサラリーマンと異なり、事業に関するものであれば、様々な項目が経費として認められます。家賃、光熱費、自動車維持管理費、書籍費、接待費、旅費交通費、通信費など、私生活と重なる費用についても家事按分をすれば計上できます。
ただし仕事に使うと言っても、仕事の際に着用するスーツや靴、傘、時計、ネクタイ、眼鏡などは経費として認められにくいので注意してください。特にIT系のフリーランスは、パソコンとネット環境さえあれば十分で、室内に籠って仕事をしているイメージなので、他の業種に比べて、衣類や靴だけでなく接待費も認められにくいので気を付けましょう。
税務署からは接待費について誰と何の商談や打ち合わせをしたのか質問されることもあります。

クラウドの確定申告サポートシステムでは不安な方は、月に1500円程度を支払えば青色申告会に加入できるので確定申告前に相談してから提出できます。税務署に領収書を提出する必要はありませんが、5年間の保存義務があり、青色申告会からは毎年領収書の提出を求められます。